クラウドファンディング基盤としての

ブロックチェーン活用事例

CEO / CTO of INGoT Corp.

Yu Yamanaka

Oct 19th, 2017,

at 19th Yokohama IT cluster exchange meeting

CTO of Starbase

この講演から学べること

  1. "仮想通貨" に続くブロックチェーンの第2の活用事例について
  2. "トークン" を使ったクラウドファンディング手法(ICO)がなぜこれほどの資金を集められているのか
  3. 既存のファイナンス手法と比較した ICO の特徴

About me

エンジニア起業家 / 暗号通貨投資家

Programmer

& DevOps Engineer

2007

2017

CTO

CEO / CTO

Full-stack Engineer

& Agile PM

Infrastructure Architect

  • エンジニア歴10年。中小〜大企業向けクラウドセキュリティシステム、及び一般消費者向け Web システムの開発/運用等に携わる
     
  • 2015年12月に妻と INGoT(株) を創業。ベンチャー IT 企業向けのシステムエンジニアリングサービスを提供
     
  • 2016年10月にブロックチェーン業界に参戦

山中 悠 (Yu Yamanaka)

Starbase

"Skyrocket your idea"

非ブロックチェーン関連企業のための ICO 支援プラットフォーム

技術

法例遵守

マーケティング

支援

講演活動

  • 仮想通貨業界関係者向け
  • エンジニア向け
  • 経営者・VC向け
  • FP 向け

本編

質問: 何のグラフでしょう?

毎月2~300億円  vs  今年6月にいきなり 600億円

総資金調達額

答え: 創業期における VC ICO からの

それぞれの資金調達額の世界合計

直近6ヶ月で3000億円の資金が ICO

通じて企業に投資されました

ICO (Initial Coin Offering)

ブロックチェーン技術を活用した、

クラウドファンディングの一種。

日本でも参入企業が増加中

この ICO は何者か?

我々のビジネスにどのような影響を及ぼすのか?

本日のメイントピック

クラウドファンディング基盤としてのブロックチェーン活用事例

  1. ブロックチェーンがクラウドファンディング業界にもたらしたもの
  2. ICO を支えるブロックチェーン技術
  3. ICO のカルチャーショック

1. ブロックチェーンがクラウドファンディング業界にもたらしたもの

結論:

マーケット

誰でも自由に参加できる世界規模の

クラウドファンディングとは

不特定多数の個人(Crowd)から資金を調達(funding)すること

お金

対価

世界で急成長するクラウドファン

ディング市場

お金

340億ドル!

様々な形態のクラウドファンディング

予約購入 融資 株式 ICO
投資家が得る対価 発明された製品 利息 未上場株式 トークン
投資家のリスク
投資家のリターン
資金調達者の責務 製品化後の無償提供等 返済義務 議決権・配当受益権の提供 購入時の契約に依る
プラットフォーム例 Kickstarter Lending Club Seeders Starbase, COMSA

何らかの権利(例. 将来の売上の一部を配分)を付与されたブロックチェーン上のデータ。

株式のように、数量と所有者の概念を持つ。

トークン =

ICO がミドルリスク・ハイリターンな理由

ICO の場合はトークン発行時から1年以内に上場することが多く、その後市場価格で売却出来る。

0

市場価格

時間

1000

ICO

株式

私設の仮想通貨取引所への上場 (= ICO)

証券取引所への上場 (= IPO)

= 流動性が高い

トークンは流動性が高い

いつでも損切り出来る安心感

長期投資家

すぐ上場して売り抜けられるので資金効率が良い

短期トレーダー

比較的大規模なマネーが

集まっている理由の一部

疑問: なぜ ICO で発行されたトークンは高い流動性を保つことが出来るのか?

答え: ブロックチェーンが

マーケット

誰でも自由に参加できる世界規模の

を提供しているから。

2. ICO を支えるブロックチェーン技術

"BIG" IDEA

(起業家)

取引所に上場

最近は DEX と呼ばれる無人取引所も増加

Crowdsale

(未上場トークンの販売)

トークンを発行するプログラムの設計・開発

新規事業計画、社外アドバイザー、 ICO のための経営資源確保、法務、マーケティング

トークンが上場するまで (半年~1年半)

(スマートコントラクト)

ブロックチェーン上でトークンを発行

トークンの販売の代価を仮想通貨で得る

"ブロックチェーン上でトークンを発行" とはどういうことか?

企業 or ICO 支援業者

プログラム

Ethereum Blockchain

トークン台帳

スマートコントラクト

作成

展開

ブロックチェーン参加ノードによる自立分散運用

プログラムのソースコードや台帳の中身も一般公開することがほとんど

ブロックチェーンに展開された後のトークン

企業 or ICO 支援業者

読取

操作

取引所など

売買代行

取引所を介して売買

スマートコントラクトが標準規格(ERC20)に準拠していれば、簡単に取り扱える。

操作

ウォレットを通してトークンを譲渡したり分配金を受け取ったり

トークンホルダーに特別なサービスを提供

トークンの市場供給/自社トークン買い/分配金等

ブロックチェーンに展開後のスマートコントラクトは、発行者であっても改ざん不可

世界のステークホルダーの共有資源となる

マーケット

誰でも自由に参加できる世界規模の

(3回目)

3. ICO のカルチャーショック

プロジェクト・ファイナンスに近い

コーポレート・ファイナンス

プロジェクト・ファイナンス

  • 会社の所有権(株式)に対する出資
  • 対価は会社の利益配当
  • 限られた株主のみが配当受益権を持つ
  • 会社レベルの有限責任
  • プロジェクトチームに対する出資
  • 対価はそのプロジェクトに関連する権利
  • トークンを持つ全てのステークホルダーが受益権を持つ
  • プロジェクトレベルの有限責任

グローバルビジネスと非常に相性が良い

  • 世界中から資金調達できるようになり、地理的優位性が希薄化する (e.g. シリコンバレー)
  • グローバルストックオプションならぬトークンオプションで世界の優秀な人材を採用
  • ICO 投資家ネットワークによる他国へのマーケティング促進

コミュニティへの IR のコストが早期にかかる

  • ICO したら上場企業。 IR (Investor Relations) 活動必須
  • トークン価格下落 = 追加の調達環境及び対外的な印象悪化
  • プロダクトローンチ前からファンが付く
  • 人が少ない時から非常に多くのステークホルダーの相手をする必要あり

おまけ: 世界の ICO 事例について

まとめ

ICO

トークン

  • ブロックチェーン技術を活用した、
    クラウドファンディングの一種
  • ここ半年の間に世界で急速に注目を集めている
  • 他のクラウドファンディング形態と比べて、投資家から見るとミドルリスク・ハイリターン
  • 何らかの権利(例. 将来の売上の一部を配分)を付与されたブロックチェーン上のデータ
  • 株式のように、数量と所有者の概念を持つ
  • 特定の組織によって発行される

ブロックチェーンがクラウドファンディング業界にもたらしたもの

誰でも自由に参加できる世界規模のマーケット

ICO のカルチャー

プロジェクト・ファイナンス、グローバル、早期の IR

銀行を無くしてしまうかも知れない仮想通貨

証券会社を無くしてしまうかも知れないトークン

ブロックチェーンが次にディスラプト(破壊)し得る産業はどこになるのでしょうか。

あなたの BIG IDEA を聞かせて下さい。

Thank you!

CEO / CTO of INGoT Corp.

Yu Yamanaka

Oct 19th, 2017,

at 19th Yokohama IT cluster exchange meeting

CTO of Starbase