2018/6/20

 

合同会社アクアビット

長井 祥和

kintoneを小規模な顧客に効率的に導入する&そしてIoTと組み合わせる

自己紹介

 

合同会社アクアビットという

会社を経営しております。

 

のエバンジェリストでもあります。

 

長井 祥和(ながい よしかず)

と申します。

今回お話するのは、kintoneを

小規模なお客様に導入する

 

しかもなるべく工数を掛けず、効果的にというテーマ

小規模なお客様とは、

 

社員数100名以下を想定します。

 

情シス部門はないけど、

システム御担当はいらっしゃるような会社ですね。

小規模なお客様でも

とくにバックオフィス系の方は、

 

 

 

 

一人でいくつもの

仕事を抱えていらっしゃいます  

御担当者から

要件定義を

きちんとした書面で

頂けること・・・

のほうが珍しい

一生懸命設計書を作っても、

見て頂けない可能性のほうが

 

高い。

そもそも    の魅力は

 

ドラッグ&ドロップで

 

アプリを作れるところにある

  のアプリ開発は、

 

作る側にとって

だけでなく、

確認する側にとっても

理解が楽

最初から、要件定義も、

仕様説明も、初期のアプリ開発も、

対面で行い、アプリそのものを共有してしまう。

現物を設計書の替わりに 

現物をテストエビデンスに

 

 

 

 

 

 

RFPも設計書も双方で

やりとりせず納品物は現物のみ   

 のアプリを

要件整理のツールとして、

開発進捗のツールとして、

納品物として、共有する。

また、

納品後の作業マニュアルとして

使用する。

そのためにはどうすれば

よいでしょうか?

大切なのは、

まず、お客様に

を理解してもらい、

ファンになってもらうことです。

 

 

小規模のお客様の場合、

業務が属人的になりがちです。

新たな仕組への抵抗が強いです。

 

導入の成功率は、お客様の社内に    の推進者、つまりファンを作れるかどうかにかかっています。

毎回のログインが必要で、操作やレイアウトが違うクラウドシステムは、

導入先の推進者がいないとなかなか定着しません。

まず、お客様に

に慣れて頂かなくてはなりません

 

 

 

 

 

それには開発に関する全連絡を

   のスペースに集約します。

課題管理

質疑応答

変更管理

障害管理

も   上で行います。

スペース上だけでなく、

連絡用のアプリを作ることも

おすすめです。

全てのやりとりを   上で行うことでお客様が   の  

操作に慣れます。

 

なおかつ日々のログインが習慣化します。

ここまでくると、

特に仕様書を作らず、

マニュアルを作らず、

テストケース一覧を用意せず、

テストエビデンスを作らずに、

 

納品が成り立ってしまいます。

お客様に   のファンになってもらうと幸せになれる理由はまだあります。

まず、お客様に   の

データ構造の癖を

理解して頂けます。

 

それによって   で実現できる

機能と制限をご理解頂けます。

  のアプリ間のデータの持ち方

 

・ルックアップによる連携

・関連レコードによる連携

・サブテーブルによる連携

・REST APIによる連携  

 

お客様に   のデータの癖を

おぼろげでも理解してもらえれば、

その後の仕様詰めや認識合わせの速さ

に違いが出てきます。

特に一覧の表示の仕方は

早めにお客様と要件を詰めることをお勧めします。

たとえばサブテーブルの表示に癖があることなど。

もう一つ、

お客様に  のファンになって頂くとよいのは、

 

クラウドシステムといっても

ExcelやAccessのインターフェースとそう違わないことを

理解頂けることです。

ご存知のとおり   のアプリは、

大きく分けて一覧画面と詳細画面

から成ります。

Accessでいえば、

テーブルとフォーム/レポートの関係ですし、

Excelでいえば、一覧シートとVlookup関数で作った詳細シートの関係です。

   の一覧画面と詳細画面は

ご存知のとおりCSSカスタマイズが可能です。

 

また、レイアウトはお客様に

修正していただくことが可能です。

デザインについても可能であれば

お客様から色やフォントのご要望を伺えるような体制(ブラウザの開発者モードの修正方法をお教えする等)

を作ることでお客様の好みを聞き出し、

cssを適用すれば変えられます。

レイアウト変更やデザインなど、

お客様ご自身に開発に参加して

戴くように働きかけることが重要

 

それによって開発側の調整/作業工数も下げられます。

そして、C/O後の

顧客満足度にもつながります

続いてIoTと  の提案に移ります

ここまでのお話で、

小規模なお客様にも

を導入できそうな気が

してきましたよね!

はIoTにも効きます。

 

特にIoT機器から受け取った

データの分析/加工/他システム連携

など

ところがIoT機器からのデータを

単純に  に取り込もうとすると

壁にぶつかります。

それは、アプリに設けられている

   APIのリクエスト制限です。

 

1アプリあたり1日1万リクエストが上限なのです。

 

※上限を超過しても即座に動かなくなるわけでは

ないのですが、あまりよろしくないでしょう。

1アプリあたり1日1万リクエストは1日の秒数86400秒で数えると、

8.64秒毎に1リクエストであれば

足ります。

 

ところが、それはIoT機器が

1台だけの話。

端末が10台になれば、1アプリには

86.4秒毎に1リクエストしか、

送れなくなります。

 

有意なデータを取得するには微妙な

間隔ですよね。

これを解消するには、

IoT機器と   を橋渡しする

何かが必要です。

 

※kintoneのアプリを台数や時間に

分ければよいですが、分析時のデータの

マージがいささか面倒です

これを解消するには、

IoT機器と   を橋渡しする

何かが必要です。

例えばIoT機器のデータを

AWS IoT  で受け取り、

それをAWS Lambda  に繋ぎ、

AWS Lambda関数から

REST APIを   に投げる。

 

途中のAWS IoTやLambdaではフィルタ設定やプログラミングも可能です。

 

つまり   へのリクエストをかなり減らすことができます。

詳しくは

https://qiita.com/akvabit/items/bceddf65955b12dde431

(Qiita + Akvabitの検索で出る「PaaSの制限を補完するためのAWS」)

にて、

AWS IoTとAWS Lambdaを通して   にデータを投げる例を

記事にしています。

ご参照下さい。

 

ご清聴

ありがとうございました!

 

合同会社アクアビット