本質から理解する

仮想通貨投資

CEO / CTO of INGoT Corp.

Yu Yamanaka

Sep 25th, 2017, at Ichikawa information plaza

このセミナーから得られるモノ

  1. 仮想通貨の市場規模がなぜたった数年で15兆円の規模に急成長した理由が分かる
  2. 仮想通貨投資の方法、及び投資を行う際の様々な落とし穴について具体的に学べる
  3. 投資対象として優良な仮想通貨を自分で見つけるためのヒントを得ることが出来る

About me

エンジニア起業家 / 暗号通貨投資家

Programmer

& DevOps Engineer

2007

2017

CTO

CEO / CTO

Full-stack Engineer

& Agile PM

Infrastructure Architect

  • エンジニア歴10年。中小〜大企業向けクラウドセキュリティシステム、及び一般消費者向け Web システムの開発/運用等に携わる
     
  • 2015年12月に妻と INGoT(株) を創業。ベンチャー IT 企業向けのシステムエンジニアリングサービスを提供
     
  • 2016年10月に仮想通貨業界に参戦

山中 悠 (Yu Yamanaka)

Starbase

"Skyrocket your idea"

仮想通貨の Kickstarter

世界中から厳選された ICO に参加できるプラットフォーム

Starbase 自体も2017年9月に

Crowdsale / ICO 予定

Starbase が新たに発行する仮想通貨(STAR)や周辺システムの設計・開発など担当

講演活動

  • 仮想通貨業界関係者向け
  • エンジニア向け
  • 経営者・VC向け

投資活動

  • 2016年12月に初めて仮想通貨(Ethereum)を購入
  • その後、リバランスしながら徐々にポートフォリオ構築
  • 2017年3月、仮想通貨資産の時価が買った時の5倍の価格に
  • その3ヶ月後、更に3倍に
  • 2017年9月現在、ETFや未上場の通貨を含む8つの暗号通貨からなるポートフォリオを運用中
  • 個人名義・法人名義の双方で運用中

本編

質問: Bitcoin 持ってますか?

質問: なぜ Bitcoin を持つのですか?

質問: この後、価格は上がるでしょうか?下がるでしょうか?

Gambling

ギャンブルではなく投資がしたいのであれば、あなたは Bitcoin の本質的な価値が何であるかを学ばなければなりません。

"Risk comes from not knowing what you're doing."

- Warren Buffett

リスクはあなたが何をやっているか理解していない時に起こる。

本日のメイントピック

仮想通貨投資の本質を理解する​

  1. 仮想通貨の基礎知識
  2. 仮想通貨投資の実践ノウハウ
  3. 仮想通貨投資の落とし穴

1. 仮想通貨の基礎知識

質問は随時お受けいたします 

Bitcoin の本質的な価値とは何か?

結論:

通貨として使えること

通貨としての要件を満たす

  1. 所有者と数量の概念を持つ
  2. 他のものと交換出来る
  3. 他人に渡すことが出来る
  4. 流通量が制限されている
  5. 持ち運びや保管に便利

価値の媒体

法定通貨使えば良いのでは?

仮想通貨ならではの特徴がある

通貨の発行体がいない

他国の通貨と交換する必要が無い

取引を管理する組織が不要

銀行がいらないのでその制限を受けない

数学と技術が価値を保証する

人為的な思惑で価値を操作されない

完全に IT 化されている

プログラミングであらゆる制御が可能

法定

通貨

仮想

通貨

ブロックチェーン

(仮想通貨を支える技術の総称)

銀行

中央銀行

より詳細な技術資料はこちら

さらに通貨だけにとどまらず、

通貨 x ブロックチェーン = 仮想通貨

証券 x ブロックチェーン = トークン (ICO)

Token とは?

Token

Crypto-Currency

  • トークンは暗号通貨であり、他の通貨と同じようにトレード可能
  • プロジェクトによって独自の権利を持つ暗号通貨
    (例. 将来の売上の一部を配分)

トークンで変わる証券の未来

スマートコントラクトを使って売買

(ブロックチェーン上のプログラム)

新規発行トークンの上場 (ICO)

現時点で200以上のトークンが上場済み

少し前の質問に戻りましょう

 再掲: この後、価格は上がるでしょうか?下がるでしょうか?

山中の回答:

中長期(3〜10年)で見れば上がると考えられる。

なぜなら、

経済圏の成長に伴って、それに参加したい人が増えるが、そのためには仮想通貨を買う必要がある

法定通貨を売ってでも仮想通貨を買いたい人が相対的に増える

仮想通貨の価格が上がる

仮想通貨の特徴が活きる領域が有る

(国際通貨や証券の代替として)

既存の経済圏に与え得るインパクトの割には、現在の市場規模(15兆円)は非常に小さい (参考)

技術やエコシステムが発展途上で伸び代が大いに有る

(参考) 山中の経済活動

仕事の報酬

(スイス法人)

Visa カードにチャージ

普通のショップ等で使用

他の仮想通貨に変えて資産運用

Bitcoin 対応のショップで利用

日本円に換金して使用

2. 仮想通貨投資の実践ノウハウ

レベル1

Bitcoin を買う

レベル2

Bitcoin で他の仮想通貨を買う

レベル3

海外の取引所に口座開設して取引

レベル6

ICO への参加

レベル5

ポートフォリオメンテナンス

レベル4

配当型トークンの保有

レベル1: Bitcoin を買う

  1. アカウント作成
  2. 身分証明書アップロード
  3. 銀行口座から日本円入金
  4. ポチッと購入

レベル2: Bitcoin で他の仮想通貨を買う

  1. トレード画面を開く
  2. 指値で買い注文を入れる
  3. 注文約定を待つ

※トレーダー向けの画面のほうがが安く買えるのでおすすめです

レベル3: 海外の取引所に口座開設して取引

  1. どの仮想通貨を買うか決める
  2. その通貨を取り扱っている取引所を調べる
  3. その取引所にアカウントを作成し、身分証をアップロード
  4. 注文する

※ Poloniex / Bittrex / Kraken などが仮想通貨取引所として有名

※ CoinMarketCap / TokenMarket / Smith+Crown / CoinSchedule などが仮想通貨のデータベースとして有名

レベル4: 配当型トークンの保有

  1. どの仮想通貨 ETF を買うか決める (e.g. ICONOMI, TaaS)
  2. その通貨を取り扱っている取引所にアカウント作成
  3. トークンを購入
  4. ウォレットを作成 (ファンドのガイドを参照のこと)
  5. 作成したウォレットにトークンを転送
  6. 分配時期に配当金がウォレットに着金する

※ Ethereum ウォレットを作成する場合は MyEtherWallet がおすすめ

※ 分配金の着金は Etherscan 等で確認出来る

レベル5: ポートフォリオメンテナンス

  1. 自分の資産のうち何%を仮想通貨に割り当てるか決める (アセットアロケーション)
  2. 仮想通貨資産のうち、個々の仮想通貨の%を決める
  3. 決めたポートフォリオの通りになるよう、仮想通貨を定期的に売買する (リバランス)
  4. 売買履歴をスプレッドシートやポートフォリオ管理ツールに入力する
  5. 定期的にポートフォリオ構成を見直す

※ ポートフォリオ管理には CryptoCompare がおすすめ

※ 仮想通貨の値動きは激しいので、リバランスやリアロケーションの頻度は比較的短めが良いかも

レベル6: ICO への参加

  1. どの ICO に参加するか決める
  2. ICO のコミュニティに参加する (チャットやニュースレターなど)
  3. ICO のスケジュールや参加方法などの情報をウォッチする。またプロジェクトが有望かどうかも確認
  4. Ethereum ウォレット等に参加用資金を移す
  5. プリセール又はメインセールへの参加

※ 所謂未公開トークンへの投資。ハイリスクな他、詐欺に合う可能性も高く、上級者向け

※ 参加方法を間違うとトークンを受け取れないことが有る

2. 仮想通貨投資の落とし穴

仮想通貨投資は落とし穴が一杯!

自分の仮想通貨資産は自分で守らなければなりません。

落とし穴1: 上場しない仮想通貨を買ってしまう

  • 詐欺・あるいはそれに類する案件がかなり多いらしい
  • 基本的に CoinMarketCap に無いものは上場しておらず、詐欺か ICO 案件なので、上級者でなければ買うべきではない
  • 上場しないものは換金出来ないため、市場価格がついていない仮想通貨を買うときは、お金は帰ってこないことを覚悟する必要あり

落とし穴2: 高値づかみする

  • 価格が急激に上がっているから、今後も上がるだろうと思って買った後に暴落する
  • その仮想通貨の価値の源泉が何であるかを Web サイトや Whitepaper を読んで理解したうえで、割安であると考えるのであれば買うべき
  • メンバーの経歴だけでなく、技術力にも着目する

落とし穴3: 政府による規制

  • ICO や仮想通貨自体が禁止され等により、トークンの価値が無くなったり、暴落し得る
  • 国内だけでなく、他国の規制の影響も大きい
  • 予測が難しいので、保有するトークンの発行者の国を分散させるなど、リスクコントロールする

落とし穴4: 保有仮想通貨を騙し取られる

  • MyEtherWallet の偽サイトへの誘導など。パスワードなど入力してすべての Ether を奪われことが多発
  • また、 ICO のコミュニティの他のメンバーから騙し取られることも多い
  • 自身の資産を管理するようなサイトはブックマークする
  • 送金など行うときは性悪説で考え、特に注意する。リテラシーの向上を怠らない

落とし穴5: ウォレットの秘密鍵やパスワードを無くす

  • 銀行口座と違って、ウォレットの秘密鍵やパスワードを忘れると、2度とその資産は取り戻せない
  • 紙に印刷して絶対安全な場所に保管するなど、厳重な管理が必要
  • ハードウェアウォレットという、物理的な端末でも管理出来る (e.g. Ledger Wallet, Trezor)

まとめ

Bitcoin の通貨としての特徴

トークン

  1. 発行主体がいない
  2. 取引を管理する組織が不要
  3. 数学と技術が価値を保証する
  4. 完全に IT 化されている

プロジェクトによって独自の権利を持つ仮想通貨。配当や優待などの権利を持ち、通貨よりも証券に近い。上場後、トレード可能。

仮想通貨投資の実践ノウハウ

LV1 "ビットコインを買う" 〜 LV6 "ICO に参加する"

仮想通貨投資の落とし穴

何より正しい知識が大事です!

仮想通貨市場は未成熟、

しかしだからこそ、大きなポテンシャルを秘めているのかも知れません。

仮想通貨の本質が理解出来さえすれば、その大きな投機のうねりに呑まれること無く、未来のビジョンを思い描くことが出来るでしょう。

必要なのは、正しい知識と少しばかりの勇気です。

Thank you!

CEO / CTO of INGoT Corp.

Yu Yamanaka

Sep 25th, 2017, at Ichikawa information plaza​

Made with Slides.com