#1
ガイダンス
メディア文化学特殊講義/美学美術史学特殊講義
月曜4限/第1回
松永伸司
2022.04.11
今日のメニュー
1. 授業の趣旨
2. Slidoと動画のテスト
3. 成績のつけかた
1. 授業の趣旨
- 
	どういう授業か 
- 
	何が得られるか 
授業の内容と方向①
シラバスから引用:
ビデオゲームの際立った特徴のひとつは、いわゆるインタラクティブ性(受け手が作品のありかたに能動的に関与できること)にある。
この講義では、ほかの芸術形式や文化形式に対して適用されてきた諸理論をビデオゲームにあてはめることを通して、ビデオゲームというメディア(表現媒体)ならではの特徴を考える。またそうしたメディア上の特徴と、ビデオゲームをめぐる文化実践の現状(たとえば批評や歴史記述の成り立ちづらさ)にどれだけ関係があるのか/ないのかについても考えたい。
扱う題材はビデオゲームだが、ビデオゲーム以外の文化の研究にも応用できるような内容にする予定。
授業の内容と方向②
「ビデオゲーム」とは?
- 
	いわゆるピコピコするゲームのこと。以下をすべて含む。 - 
		家庭用ゲーム機のゲーム(Switch、PS5、etc.) 
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		携帯型専用ゲーム機のゲーム(3DS、PS Vita、etc.) 
- 
		PCゲーム 
- 
		スマホゲーム 
- 
		アーケードゲーム 
 
- 
		
- 
	ボードゲームやカードゲームは含まない。 
授業の内容と方向③
「ほかの芸術形式や文化形式に対して適用されてきた諸理論」とは?
- 
	記号論(なんでも) 
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	物語論(文学や映画) 
- 
	フィクションの哲学(文学や映画) 
- 
	様式論(造形芸術) 
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	批評の哲学(文学や映画) 
- 
	狭義の美学(美的な事柄全般) 
- 
	etc. 
※ カッコ内は従来の主な適用対象。
授業の内容と方向④
授業の進めかたの基本パターン(予定)
- 
	①ビデオゲームに関してこういう現象や論点があります。 
- 
	②こういう理論があります。 
- 
	③ビデオゲームにあてはめてみましょう。 
- 
	④しっくりきたりこなかったり。 
- 
	⑤ビデオゲームというメディアの独特さが浮き彫りに! 
※ 大まかな方針のイメージです。授業の各回が実際こうなるかどうかはわかりません。
※ おそらく①がある場合とない場合があると思われます。
授業の内容と方向⑤
どういう現象や論点が扱われるか(イメージ)
- 
	ビデオゲームが描く世界はとてもヘンテコ! - 
		「透明な壁」「低いのに越えられない柵」みたいな謎のものがある。 
- 
		人口が少なすぎたり、都合のいいところに宝箱があったりする。 
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		その世界の中にあるのかないのかよくわからないものがある。 
 
- 
		
- 
	プレイヤーはどんな動機にもとづいて行為する? - 
		プレイヤーは誰かになりきるのか、自分自身として行為するのか、あるいはそれ以外の動機にもとづいているのか。 
 
- 
		
- 
	ある種のゲームジャンルはパターン(定型)の組み合わせでできている? 
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	ビデオゲーム作品の批評(良し悪しの判断とその正当化)は難しい? - 
		プレイヤーごとに経験がちがうのだから、ひとつの定まった作品としての評価は難しいのではないか。 
 
- 
		
- 
	etc. 
授業の内容と方向⑥
その他補足
- 
	最初の1~2回は、ビデオゲームの初期の歴史(1980年代後半くらいまで)の話を簡単にします。 - 
		ビデオゲームがいま独特の性格を持っているのは、おそらく歴史的な事情が大きく関わっているため。 
- 
		単純に教養として知っておいたほうがよいため。 
 
- 
		
- 
	授業の内容は、ところどころ拙著『ビデオゲームの美学』(慶應義塾大学出版会、2018年)の内容と重なる部分はあると思いますが、本にない話もけっこうする予定です。 
授業で得られそうなもの
得られるかもしれないもの
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	芸術関係の諸理論についての知識 
- 
	ビデオゲームというメディアの独特さについての洞察 
- 
	理論を対象に適用すること、およびその意義についての理解 
- 
	現代の文化やメディア(表現媒体/伝達媒体)を考えるためのいくつかの切り口の把握 
- 
	etc. 
※ これらを獲得してもらえるとうれしいというイメージです。
授業の形式
授業の進めかたの方針
- 
	対面の場合は、基本的にスライドベースで進める予定。 - 
		オンラインに移行したら、昨年度のようにScrapboxの資料ベースにするかもしれない。 
- 
		どちらにしても紙の資料は使わない。 
- 
		資料のURLはPandAで共有する(授業後になるかもしれない)。 
 
- 
		
- 
	たぶん動画(実況動画など)をたまに見る。 
- 
	基本的に講義形式だが、できるだけ受講者からの疑問やコメントに答えたりそれを紹介したりしたい。 - 
		疑問やコメントは、授業後に提出していただくリアクションペーパーと、授業中のSlidoの書き込み(次に説明)で募集する。 
 
- 
		
2. Slidoと動画のテスト
- 
	Slido 
- 
	動画 

Slidoの使いかた
使いかたのガイドライン
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	投稿内容は共有されます。 
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	匿名で投稿してかまいません(顕名でもいいですが、どちらにせよ成績評価には影響しません)。 
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	授業中いつでも書き込んでかまいません。 
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	授業に関わる内容であればなんでもかまいません。 
- 
	定期的に確認するので、質問などがあれば必要なかぎりでその都度拾います。 
- 
	荒らさないでください。 
Slidoのテスト
テスト
- 
	最近プレイしたビデオゲームのタイトルと、それについての簡単な感想(評価など)をSlidoに書いてください(任意)。 
- 
	運用テストなので気軽に書いてください。 

動画のテスト
テスト
- 
	何か動画を流します。 
疑問点など
疑問点の確認
- 
	ここまでのところで疑問や不明な点などがあれば、Slidoに書いてください。 
- 
	このあとも、授業中に聞きたいことがあればSlidoに書いてください。 
- 
	授業後の質問はリアクションペーパーでお願いします。 

3. 成績のつけかた
- 
	リアクションペーパーについて 
- 
	成績評価の方針 
リアクションペーパーについて①
リアクションペーパーの提出
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	毎回の授業後に、Googleフォームを通してその回の授業についてのコメントを提出していただきます。 
- 
	GoogleフォームのURLは、PandAの「お知らせ」で共有します。 
- 
	提出の締め切りは、同じ週の金曜日になる予定です。 
- 
	提出実績およびコメント内容は、成績評価に使います。 
- 
	いただいたコメントは、名前を伏せたかたちで次回授業で紹介することがあります。 
リアクションペーパーについて②
リアクションペーパーに書いてほしい内容
- 
	各回とも、その回の授業の重要なポイント(と思ったこと)を簡単にまとめたうえで、それについての自分の感想や疑問や発展的に考えたことを書いてください。 
- 
	要点をおさえて書くことを意識してください。長く書けばよいわけではありません。 
- 
	そのときどきで書いてほしい内容を具体的に指定することもあるかもしれません。 
- 
	その他質問などあればなんでも書いてください。 
成績評価の方針①
基本方針
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	期末レポートやテストはありません。各回のリアクションペーパーの提出実績およびコメント内容のみで成績を評価します。 
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	出席もとりませんが、リアクションペーパーが実質的に出席のかわりになっていると考えてください。 
成績評価の方針②
リアクションペーパーのコメントの評価基準
- 
	以下の3点を中心に総合的に評価します(①と③を重視します)。 - 
		①理解: - 
			その回の授業の内容を適切に理解しているかどうか。 
- 
			よくわからないところがあっても、「ここまでは理解したが、ここから先でわからなくなった」みたいな感じで書いていただければ問題ありません。 
 
- 
			
- 
		②整理: - 
			要点を的確にまとめられているかどうか。むだに冗長な場合は減点する場合があります。 
 
- 
			
- 
		③自発的な思考: - 
			自分なりに問題意識をもっていろいろ考えられているかどうか。 
 
- 
			
 
- 
		
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	コメントは何を書いていただいてもかまいませんが、成績評価の対象になるのは授業の内容に関連する部分だけです。 
成績評価の方針③
補足
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	リアクションペーパーの評価は、履修期間後の4/25の回からはじめます。なので、休講がなければぜんぶで12~13回分になります。 
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	授業資料だけを読んでリアクションペーパーを書くというのも(推奨はしませんが)ありです。資料だけで十分に内容を理解できているなら、それで問題ありません。 
疑問点など
疑問点の確認
- 
	ここまでのところで疑問や不明な点などがあれば、Slidoに書いてください。 
- 
	授業後の質問はリアクションペーパーでお願いします。 

おまけ
来週について
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	次回は4/18の予定ですが、前々日にワクチン接種をするため、体調不良で休講する可能性がそれなりにあります。 
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	休講の場合は、KULASIS経由でお知らせすることになると思います。 
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	5/2もGWの真ん中なので休講するかもしれません。ご了承ください。 
スライド最後
メディア文化学/美学美術史学特殊講義 1
By Shinji Matsunaga
メディア文化学/美学美術史学特殊講義 1
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