正しいMVPの作り方

MVPとは

構築ー計測ー学習のループを回せるレベルの製品で、最小限の労力と時間で開発できるもの。必要最小限度の製品。

リーンスタートアップ（エリックリース）

今日のめあて

- 正しいMVPの作り方を知る

- 新規製品開発の過程をみんなでデモして、どんな感じかを体感してもらう

- これからのKOSKAでの製品開発に生かせるポイントを得る

参考資料

・リーンスタートアップ（エリックリース）

・STARTUP〜優れた起業家は何を考え、どう行動したか〜（堀新一郎・琴坂将広・井上大智）

・ノンデザイナーでもわかるUX＋理論で作るWebデザイン

・UX戦略〜ユーザー体験から考えるプロダクトづくり〜

・「女性はネイティブスピーカーだ」女子向けアプリ界の3賢者が語る、女に愛されるアプリのつくり方。サイバーエージェントアプリセミナー　（https://appmarketinglabo.net/woman-hitapp/）

MVPを作り始める前に！

スタートアップの撤退要因BEST20

 第一位

市場が存在していなかった

これ、どう検証する？

市場があるかを検証するのに、プロダクトを作る必要は必ずしもない

MVPといえど、最小限といえど、開発には多少なりの労力やコストがかかる

ケース１　Dropbox

Dropboxの仮説

様々な端末からアクセス可能でシームレスにファイルの共有や同期を自動で行える便利なサービスがあれば、みんな使うの？

インタビューした感じだと、現状のサービスに満足していない。この声をそのまま信じるなら、利用するユーザーはかなりいそう

問題点：かなりの開発コスト

×　ユーザー体験なしではいまいち良さが伝わらない

https://www.youtube.com/watch?v=xy9nSnalvPc

動画によるMVP

ハッカーニュースに掲載してもらい、LPを作って市場の動向を観察

ケース２　Zappos

Zapposの仮説

オンラインで靴買う人いる？

注文からの仕入れ・配送・在庫管理が大変

靴の画像と値段を載せた簡単なサイトを作成して、近所の靴屋で靴を買って、宅急便で配送

⬇️

ケース３クラシル

何の短編動画がいいか

・美容

・コスメ

・ファッション

・料理

・ペット

などの様々なジャンルの動画をFacebookに投稿

動画の再生数やいいね数を定量的に測った

クラシルの検証したかったこと

MVPを開発する上で大切なこと

検証したい仮説（そのプロダクトの成功要因の核となる仮説）を最短で検証できるものを作る

そのプロダクトの成功要因の核となる仮説を明確化

×

仮説の最短かつ適切な検証

最大の仮説：顧客が継続的にお金を払って使ってくれるか

・顧客って誰？

・どんな課題を抱えているか

・その課題を解決するために現在ユーザーはどんな代替手段を取っているか

・そのプロダクトが提供できる、他のサービスが提供できていない価値は何か　etc...

一緒に考えてみよう！

ステップ１顧客は誰？

20代男性とかざっくりした、社会的な指標だけでは甘い

激しい課題を持っている人々の集まり

例）アメリカ人の学生と友達になるために苦労しているロサンゼルスのインタナショナルカレッジの学生

　

これを一行で説明できることが大事（オライリーボンによると英単語10words以下）。

少量多品種の工場で現場の進捗管理をしたいけどできなくて困っている管理職のおじさま

ステップ２顧客の最大の課題は何？

特定の顧客層が抱える特定の課題を明文化

例）ロサンゼルスに住んでいる、これから花嫁になる人々は、予算の範囲内で使える結婚式場を見つけるのに苦労している

そこから〇〇のための${既存サービス}で表してみる

⬇️

結婚式場を探している人のためのAirbnb

少量多品種の工場の管理者たちは、現場の進捗管理をするのに苦労している

少量多品種の工場管理者のためのYoutrack

ステップ３　ペルソナの作成

ステークホルダーや開発チームにユーザーのニーズ、ゴール、動機がどう言ったものか共感を与えるためのもの。

よりユーザーフレンドリーな製品を作れるようになる。

必要な4の項目

- 名前とスナップ写真

- プロフィール

- 行動様式

- ニーズとゴール

山崎さん

プロフィール
- プライベートと仕事はきっちり分ける

- 40歳前後の男性

- 若い頃は結構やんちゃしてた

- 技術部所属

- 社内SE

 

行動様式

- 貧乏性

- 仕事ではiPadを常用している

- 廉価版が好き

- 工場の中でも比較的革新的で、技術を使いたいがる

ニーズとゴール

- 少量多品種工程で現場の進捗を管理したい

- 現場作業者の負担を減らしたい

 

ステップ４　キーとなるユーザー体験

単に重要な機能の一覧を洗い出すのではない

・ほかの競合ではできないが、あなたのプロダクトならできることの中で、最も重要なことは何か

・競合が解決できていない、あなたが解決しようとしている面倒な課題は何か

・ソリューションを画面上でどう表現するか。対話的なインターフェイスか。それとも結果の一覧表示なのか

 

例）・手頃でありながら、素晴らしい結婚式場の選択肢を示す検索結果一覧

　・食事、花、駐車場サービスの簡潔な依頼先リス卜が付いた結婚式パッケージのようなおまかせパック

キーとなるユーザー体験

- 現場作業者の負担がほぼない運用で、進捗を管理できる

- 少量多品種の工場でも対応できる

- 一覧で工程の進捗がみられる

ステップ５　パネルリストの作成

製品の全ての機能を書き出すのではないことに注意

価値のある瞬間だけ！

カスタマージャーニーマップの簡易版みたいなもの、製品を通したユーザーの行動を書き出す

ここから画面のモックアップを作成してプロダクトに近づけていく