都市空間におけるジェネラティブアートの可能性

高尾俊介(アーティスト/ジェネラティブアート振興財団代表理事)  
2024.08.24 CCBT×Shibuya Sakura Stage  
CIVIC CANVAS Vol.1: クリエイターズ・ワークショップ  

ジェネラティブアート

「アーティストが自然言語の文法、コンピュータ・プログラム、機械、その他の手続き的な創意を用いて、芸術作品に対して何らかの自律性を働かせたり、その結果を生み出すようなシステム一式を用いて行う、芸術的な実践」

 

フィリップ・ガランターによる概説(『ジェネラティブ・アート〜Processingによる実践ガイド』 マット・ピアソン著、沖啓介訳、久保田晃弘 監訳、ビー・エヌ・エヌ新社2012、p.51)

都市空間の課題とアートの役割

  • LEDやデジタルサイネージ、広告システムの普及:昼夜問わず視覚的な情報掲示が可能に
  • 都市空間の広告で覆われる
    • 空間の固有性と土地への帰属感が希薄化、人間の感性や文化的側面の後景化
  • (一方で)資本主義的活動とデジタルテクノロジーの普及・民主化は表裏一体の関係
    • 脱構築・ハック的な思考が肝要

ジェネラティブアートによる空間の再構築

  • 「ニューメディアの言語」メディア研究者レフ・マノヴィッチによるニューメディアの5つの特性
  1. 数字による表象
  2. モジュール性
  3. 自動化
  4. 可変性
  5. トランスコーディング
  • ジェネラティブアートの生成性と可搬性をもって、個人の表現者が都市空間に介入可能か
  • 2023年、渋谷スクランブル交差点で実施
  • スクリーンを画像認識しARでジェネラティブアート作品をオーバーレイ表示
  • 都市巡回型のジェネラティブアートNFTプロジェクト、Bright Momentsらと連携
  • 9人のアジアのジェネラティブアーティストをフィーチャー

DEMO Festival:都市で展開するデジタルアート

  • https://demofestival.com/
  • Design In Motion Festival (オランダ)
  • 2022、2019年開催、250+のスクリーン
  • アムステルダム、ロッテルダムを始め5都市の公共空間の屋外スクリーンで上映
  • 公募型プロジェクト(締切8/31)

Midnight Moment : Times Square Arts:都市で展開するデジタルアートの事例

  • http://arts.timessquarenyc.org/times-square-arts/projects/midnight-moment/index.aspx
  • 2012年〜、月1作品、100+のアーティストの作品を上映
  • タイムズスクエアの電光掲示板を公共のキャンバスに
  • 毎晩午後11時57分から3分間、92+のデジタル・ディスプレイに年間364回上映
  • 公募型プロジェクト
  • 画像・映像:Cory Arcangel, Another Romp Thru the IP (Times Square Edit), 2022

セオ・ヒョジョンの活動:サイトスペシフィックなジェネラティブアート

  • 「Host and Ghost」(2023)ドヌイムン博物館村メディアファサード
  •  「借りた風景たち」(2020-2024)CCBT×恵比寿映像祭2024「Poems in Code——ジェネラティブ・アートの現在/プログラミングで生成される映像」

4つの変形LEDスクリーン

  1. Street vision : ときめきSTAGE隣接の立体ビジョン
  2. Rail vision : 新南口出口、駅ホームから一望できる120mの超横型ビジョン
  3. Corridor vision : にぎわいSTAGE奥の貫通通路に設置された縦型ビジョン
  4. Deck Vision : 国道246号線側歩行者デッキ側に設置された立体ビジョン

CIVIC CANVASの要点

  • 都市空間の持つ景観的属性
  • スクリーンサイズ・形状
  • グリッドベース
  • 個人が制作するジェネラティブアート

都市におけるジェネラティブアートの展開

By takawo

都市におけるジェネラティブアートの展開

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